富士山噴火の対策 被害どうなる?火山灰が大危険!

富士山の大噴火が起こるとどうなるのでしょうか?



距離的に近い東京とその周りの首都圏や関東、富士山のすそ野の静岡県近くの影響を説明したいと思います。



まず東日本大震災の時の何倍も大変になる、と考えておいた方がいいです。



僕は2011年に東京に住んでました。



震度5に及ぶ大きな地震を首都圏が襲いましたが、電車がストップしてその日は会社から家まで3時間半かけて歩いて帰りました。



東北でおこった大地震ですらそうだったので、これがもっと近い富士山での噴火となると被害は計り知れません。




富士山噴火の影響


・火山灰が首都圏にどっさり降る、それがさまざまな悪影響を与える


・身の回りのライフライン(電気・水道・電車など)がストップないしとどこおる


・健康や農作物への被害・経済面での大ダメージ


・東海道の富士のすそ野の都市は火砕流や津波で甚大な被害になる恐れ



これら4つがポイントです。さらに


・効果的に逃げる方法


・どんなことを備えておいた方がいいか

も説明します。


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首都圏のライフラインが止まるかも


・停電


・水道が止まるかも


・電車や新幹線が緊急ストップ


・道路の信号が消えるかも


・踏切が開かなくなるかも


ライフラインがある期間に止まってしまうかもしれません。


火山灰は砂でなく、ガラスのような細かな粒でできてます。



火山灰で特にやられるのがパソコンや道路の信号などの「精密機器」類です。



電気系統は砂やホコリに弱いです。当然に灰のような火山灰にも弱いです。




例えばパソコンを公園の砂場にそのまま埋めて1日放っておいたら、壊れて使えなくなりそうなのがイメージできると思います。



細かい砂の粒がパソコン内部の機械部分に入り込んで悪さをします。



これと一緒で微小な灰が入ると、不具合を起こす原因となります。




火山灰は「静電気」を引き起こします。静電気はばちっと光って動かなくなって誤作動を起こしてしまう事があるんですね。



電気系統で動くものは何もパソコンだけではありません。



電車や新幹線の鉄道、空港の運航ダイヤ、電力や水道だってコンピューター制御をして届けてます。



これらが動かなければ


・家まで電車で帰れなくなる


・携帯電話の充電ができなくなる


と身近なところで悪影響をうける恐れもあります。




すぐに危険になるわけではない


大地震の後の津波とちがって火山の噴火は急に起きるわけではありません。


小規模な低周波地震が続いたり、電磁波が発生したりと前兆現象があってから大規模な爆発がおこります。



おおよそ1か月くらいの余裕があります。で



ですがそこからいったいいつまで噴火が続くのか、いつ終了するのかは誰もわかりません。1,2年いやもっとそれ以上かもしれません。



誰も予測がつかず長期戦になる恐れがあるのです。



その間に(できればもっと前から)準備をしておいた方がいいです。



1つは

・火山灰が本格的に降り積もれば銀行のATMが止まる地域も出てきます。


 通帳と印鑑でしか下ろせなくなるかも。その前にまとまったお金をおろしておく




交通への影響が甚大


特に交通に大きな支障をきたすようになります。



電車は線路に灰がつもれば走れなくなります。


車の運転もできにくくなります。


運転席の前のガラスについた灰をワイパーでほろっても、簡単には取れません。灰は砂でなく、ガラスと似た成分で出来てるからです。



むしろ、こすることでザラーと傷がついて見えにくくなります。ちょっと水をかけたくらいでは取れない物質です。



しかも灰が上空をおおうので、昼間でも夜のように暗くなります。



雪や雨の日にクルマがスリップしやすくなって、事故がおこりやすくなるのと同じように灰が地面にべたーとあるとすべりやすいです。ノロノロと徐行運転するしかなくなります。



高速道路は安全面の確保から通行止めになるでしょう。




東名高速道路や主要な幹線道路が通行止めになるかもしれません。



大きめの道路も警察官が誘導しながらになるので、大渋滞になるでしょう。



飛行機のエンジンの中に火山灰が入ったら墜落する原因になりますから全面的に関東近郊の空港はストップされます。




食料と飲み水の供給がストップしてパニックになる恐れ


道路が通行止めになったり大渋滞になれば、配送用のトラックも動きにくくなるので


食料が首都圏のスーパーやコンビニに届けにくくなります。



入らなければ棚に並ぶ商品が少なくなります。不安から少なくなった商品を買い求める人が店に殺到します。店も商品を出し渋って手に入らない人がでてくるかもしれません。



政府が助けてくれるだろう、と思う人もいるかもしれません。



たしかに献身的に国や自衛隊の人が助けてくれるでしょうが、たとえ救助用のヘリがあったとしても台数には限りがあるでしょうし



食料の備蓄も大地震に向けた本当の緊急用ですから、1週間以上火山灰が降り注ぐ噴火を想定したものではないんですね。


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電話が通じなくなる


毎年の新年を迎える元旦の1月1日の0時01分ぐらいは携帯電話が通じにくくなる経験をした方も多いと思います。



電話をかける人が集中して回線がパンク状態になるためです。



富士山の噴火があれば、安否の確認の電話や遠い地方に住む親や親せきから電話がかかってきますからおなじく回線がパンクして電話が通じにくくなります。



さらに通信網、携帯の基地局や固定電話の配線設備が壊れれば、一定の時間、電話がかけられなくなるかもしれません。




健康被害


ガラスで出来た火山灰が目や肺に入ることで健康を害します。



目に入るとチカチカして痛く、涙が止まらなくなったりします。角膜を傷つけてしまうのです。



息で吸ってそれが肺にはいると、ひどいと息が苦しくなったりせきが出て気管支炎のような症状になります。



体に灰が付着したままだと、敏感肌の人はかゆみが生じたり、赤くなったりします。


中性でなく酸性で出来てるからです。




経済的損失


首都圏が噴火で影響をうければ、今までにない経済の大損失をうけます。



阪神大震災で10兆円、東日本大震災で19兆円ですから、その何倍もの金額になるかもしれません。



東京は首都ですし、企業の本社が1番多い都市だからです。



オフィスが休みになればその間の経済活動が出来なくなります。



富士山周辺の工場、首都圏近縁の工場も操業がストップします。交通がマヒすれば、新宿や渋谷などの大規模な都市での店舗での消費活動が少なくなります。



日本の会社の株価は下がり、為替相場で円も大量に売られ、大不況のように経済全体が停滞するやもしれません。




噴火があったら備えること


・屋内に入る



上で説明した通り、火山灰が目に入ったり、吸い込むと健康を害します。


コンビニでもビルでもいいので、屋内に入って守ってください。



やむを得ず外を歩かないといけない場合は


・口もとを水でひたした布やタオルでおおう


・皮膚に付着しないよう雨がっぱのようなものを着て完全に防備する


・花粉防止用メガネのようなゴーグルで目を守る


ようにしてください。




まずは飲み水を確保

水さえあれば、2,3日食事をしなくとも人間は生きてられます。



まとまった量の水をすぐに買い求めるか、あらかじめ備蓄しておくのが良いでしょう。




電源類は切っておく

自然災害で被害を拡大させるのは、災害後の火災も大きいです。



ストーブやアイロンをかけたままで、そのまま外に飛び出してしまうと、仮に停電があった後に、電気の供給が再開されると点火したままになってしまいます。



それがどこかに燃え移り火事になってしまいます。そうならないために



・ブレーカーを落とす


・ガスの元栓は切る


ことを徹底してください




家の窓ガラスはガムテープで四辺を枠にそって貼っておき、カーテンをかけておく

地震の時もそうですが、窓ガラスは衝撃によって割れてしまうことがあります。



火山の噴火の場合、爆発によって周辺に衝撃波がガツンと伝わります。



その勢いでバリバリと割れてしまう恐れがありますから、それを防ぐために窓ガラスにテープをはりつけ、カーテンを締めておくようにしましょう。




東北道ないし新潟長野方面に逃げる

関東の人は東海道方面はへたをすると溶岩が流れる流れ道になるのでここを通って逃げるにはよくありません。



灰が飛散する風向きとは逆の上越方面、長野や新潟に逃れるか、首都圏を回避して東北道で東北方面に行く



もしくは東海道を避けて、北陸から迂回して関西方面に逃げる方法がいいです。




富士山の火山灰の正体


噴火が起こると、マグマが出るほかに「火山灰」と呼ばれる灰色の砂みたいな物が飛んできます。



この灰色の「火山灰」が非常にやっかいです。



灰っていう字が使われてるから、砂の一種なのかな?と思いますが


実は

「ガラス」とよく似た物質で出来てます。



ガラスが体に入ったり、ぶつかればケガをしちゃいますよね。



火山灰はマグマが細かく粒子状になったものが風に飛んで落ちてくるのですがいくら粒状になったものとはいえ、あなどってはいけません。



単なる砂やチリとはちがいます。



下で解説しますが、もし外出している時に火山灰が降ってきたら、傘でよけて無理に進むのでなくすぐに屋内に避難してください。目を傷めてしまうかもしれません。




火山灰はどこに飛ぶのか


外を歩くと風が「ヒュー」と吹くのを耳や顏に感じると思います。



世界のどこででも風は吹いてますが、日本はどんな風向きで流れてるかといえば

1つの傾向として


偏西風と呼ばれるものの影響で矢印であらわせば  


→ 風  →           
→ 風  →


左から右に流れるように吹いています。

噴火が起こったとしたら、この流れに乗って火山灰が飛んできます。富士山からみて左から右にくる傾向にあるので



都道府県で考えれば



富士山の左側の長野や愛知や岐阜県に飛ぶより、関東地方、つまり右に位置する県(首都圏)と富士山周辺のエリア(山梨・静岡東部)


関東では


神奈川と東京のほとんど・埼玉と千葉の一部あたりが大変です。



噴火の規模にもよりますが内閣府が出した予測だと


神奈川での火山灰が降る量は30~50センチ


東京 10~30センチ


埼玉・千葉の一部 2~10センチ



という情報が出てます。首都圏には直接に溶岩が流れ出してくることはありませんが


砂のような火山灰が降るんだ、という理解をしておきましょう。

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