はやぶさ・やまびこ・こまち・なすの違い【東北新幹線】駅料金・時間
東北新幹線で、東京駅などで時刻の表示板などをみると
「はやて・はやぶさ・こまち・やまびこ・なすの」
といった列車の名前を見ます。
まずは基本的な部分として
東北新幹線の基礎知識
「東北新幹線」は、その名の通り、東京駅から東北地方を結ぶ新幹線です。 下の画像は、東北新幹線の路線図で「主要駅」が出ています。
東北新幹線 – JR東日本
東京駅から、東北地方に入ると主要駅では「福島駅→仙台駅→盛岡駅→八戸駅→新青森駅」と結んでいます。
途中で秋田方面・山形方面に枝分かれしながら、東北の最北の県、青森県の新青森駅を結んでいます。
東北地方は「福島県・宮城県・山形県・岩手県・秋田県・青森県」の6県があります。1番南の県が福島県、1番北の県が青森県です。
東北地方整備局 – 国土交通省
大まかにいえば、「はやぶさ・はやて」は東北の最北の県の青森県まで行きます。 一方で、後で解説しますが、「やまびこ」は岩手県の盛岡駅までです。
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次に列車ごとにどのような違いがあるかですが、かなりざっくりとした違いをいえば
東北新幹線の列車の大まかな違い
はやて・はやぶさ
→新青森まで行く
→途中の駅を飛ばして、到着時間が早め
②大宮~仙台間は途中駅はノンストップ(宇都宮や福島は停まらない)
③座席の全部が指定席(自由席がない)
*はやぶさ・はやての違いは、後述
やまびこ なすの
→止まる駅が各駅停車
他の特徴としては
①やまびこは、盛岡駅まで(新青森まで行かない)
②なすのは、栃木県の那須塩原もしくは福島県の郡山までの各駅停車
③座席は指定席・自由席が両方ある
こまち
→秋田方面に行く
①盛岡までは「はやぶさ」と連結
秋田新幹線 – JR東日本
②盛岡から秋田方面に単独で行く(秋田新幹線とも呼ぶ)
東京駅から新青森駅までにたくさんの駅があります。上の特徴で説明した通り、大きい違いは、列車によって、どこの駅まで行くか、さらに途中で駅を飛ばすか飛ばさないかで違いがあります。
例えば福島県の「福島駅」に旅行で行きたいと思えば
例
「はやぶさ・はやて・こまち・なすの」は福島駅は停まらない
「やまびこ」 は福島駅に停まる
「はやぶさ・はやて・こまち・なすの」は福島駅は停まらない
「やまびこ」 は福島駅に停まる
のようになります。そうすると「自分がどの駅を目的とするのか」でも選ぶ列車も違ってきます。
福島駅で降りたい人が「はやぶさ」を選ぶのは、途中で停まりませんから、選択しない、となります。次にさらに細かく比較していきます。
停車駅以外で東北新幹線の違いは他に?
はやてや、こまちなどの東北新幹線を上で説明した
「停まる駅の多い少ない・どこの駅まで行くか」
以外で、列車ごとに違いがあるのは
到着時間の違い
料金の違い
列車の最高スピード
全席指定席か、自由席もあるか
車両の種類による違い
料金の違い
列車の最高スピード
全席指定席か、自由席もあるか
車両の種類による違い
などもあります。次に大きな違いになる停車駅についてくわしく解説します。
停まる駅で東北新幹線を比較
「東北新幹線停車駅の一覧」 – NAVI TIME
「北海道東北新幹線」 – 交通新聞社
図を見て、それぞれの路線の特徴を簡単にいうと
はやぶさの停車駅の特徴
「はやぶさ」 – ウィキペディア
①東京から新青森まで行く
②東京から出発して、大宮~仙台間はノンストップ (一部列車が上野も停まる)
③途中の宇都宮駅・郡山駅・福島駅には停まらない
栃木県・福島県方面では停まらない
④仙台駅以降は、仙台から盛岡までは、途中停まらずに行くのが多い
⑤盛岡から新青森までは、各駅に停まる
⑥北海道新幹線として、新函館北斗まで行くのもある
はやて
「はやて」 – ウィキペディア
①東京駅→新青森まで
②大宮→仙台間はノンストップ
③盛岡~新函館北斗の間を行き来するはやてもある
④ダイヤ改正で、本数がだいぶ少なくなる
やまびこ
「やまびこ」 – ウィキペディア
①東京駅から盛岡駅まで各駅停車
②各駅停車だが、運行パターンはさまざま
例
・小山・那須塩原を飛ばして盛岡まで
・東京から仙台まで(盛岡まで行かず)小山・那須塩原・新白河を飛ばす
他 あり
こまち
「秋田新幹線」 – 駅探
①東京→上野→大宮→仙台。。。→→盛岡 →秋田 と向かう
②盛岡で青森方面に行く列車と分かれて秋田方面に行くのが特徴
③大宮から仙台までノンストップ(はやぶさとの連結が多いため)
④盛岡から秋田までは各駅に停車 (雫石にとまらずに行く列車が多め)
なすの
「なすの」 – ウィキペディア
①郡山駅から東京駅まで各駅停車
②郡山より北には行かない
停まる駅には、このような違いがあります。
所要時間や料金、その他の特徴で比較
東京駅~盛岡駅までの所要時間で比較
列車の最高速度や、停まる駅数が違うので、同じ東北新幹線でも大きめな駅に到着する所要時間に差が出ます。
新幹線以外の普通の電車でも、各駅停車と急行があって、大きい駅に着く時に時間が差がでますが、それと一緒です。
例 東京駅 → 盛岡間 18年5月26日時刻表で比較
→はやぶさ 2時間11分 (8時20分 東京駅発にて)
→はやて 2時間43分 (12時28分発)
→こまち 2時間13分 (17時20分発)
→やまびこ 3時間18分 (13時36分発)
東北新幹線時刻表 – 駅探
→はやぶさ 2時間11分 (8時20分 東京駅発にて)
→はやて 2時間43分 (12時28分発)
→こまち 2時間13分 (17時20分発)
→やまびこ 3時間18分 (13時36分発)
東北新幹線時刻表 – 駅探
料金で比較
東京 → 仙台間で比較 (18年5月26日 7時台で調査)
はやぶさ 11200円 (指定席のみ)
こまち 11200円 (指定席のみ)
はやて 10890円 (指定席のみ)
やまびこ 10370円 (自由席)
「5/26 東京から仙台の新幹線料金」 – 駅探
はやぶさ 11200円 (指定席のみ)
こまち 11200円 (指定席のみ)
はやて 10890円 (指定席のみ)
やまびこ 10370円 (自由席)
「5/26 東京から仙台の新幹線料金」 – 駅探
各列車のその他の特徴のまとめ
はやぶさ 最速320キロで1番スピード
・東京駅から新青森まで行く
・大宮から仙台駅までノンストップ、所要時間も早い
・全席指定席
・近年は、はやてに代わり、増便される
・追加料金かかる区間も
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はやて →はやぶさに次いで速い・近年は減便で少なく
最高速度は275キロ
全席指定席
大宮~仙台はノンストップ
・2000年代前半までは、東北新幹線のセンター的な位置づけだったが、「はやぶさ」の登場でその座を交代
・近年は、「はやぶさ」への置き換えが進み、はやては減便の傾向。2018年3月のダイヤ改正では東京駅への乗り降りは上り2本、下りで3本となる
やまびこ →各駅停車・「はやぶさ」の停まらない駅も補う
・「はやぶさ・はやて」より停車駅多め・各駅停車
・自由席と指定席の両方がある・指定席のみの座席の「はやて・はやぶさ」を補う
・北は盛岡駅まで(青森方面には行かない)
・停車駅のパターンも幅広め・到着時間も上2つより遅め
こまち→「秋田小町」の言葉のように秋田方面に
・他の新幹線が行かない「盛岡から秋田方面に行く」
・東京駅から他の列車と連結(くっつけられ)運転
なすの→那須塩原か福島県の郡山駅が終着(それより北に行かない)
・各駅停車、自由席多め
*上記はあくまで特徴で、停車駅は臨時列車で上記以外もあり
東北新幹線の違い
次に、2つの列車ごとに比較します。
はやぶさ・やまびこの違い
「はやぶさ」と「やまびこ」の違いは、おおざっぱに言うと速度も速く、途中駅を飛ばして主要駅に早く着く「はやぶさ」が急行だとすれば
1ずつの駅を停まる各駅停車のような役割を「やまびこ」が担っています。
速度の違い
→はやぶさ 最高320km、やまびこ 最高 275km(宇都宮~盛岡間)
停車駅の違い
2つの画像のうち、右の赤色は「やまびこ」の停車駅、左の緑色は「はやぶさ」の停車駅です。
大まかな違いは、
・はやぶさ →東京駅から新青森まで
・やまびこ →東京駅から盛岡駅まで
「大宮~仙台間」
はやぶさ→停まらない
やまびこ→各駅に停まる(運行パターンによって停まらない列車も)
「仙台~盛岡間」
はやぶさ→一部の列車以外は仙台→盛岡駅となり、その間の駅は停まらない
やまびこ→仙台~盛岡間の各駅に停まる(仙台発着の列車も)
席の違い
→はやぶさ~全席指定、やまびこ~自由席・指定席の両方ある
はやぶさは前述のように、全席指定席であるのに対し、やまびこは、自由席もあります
「はやぶさ」は区間によって追加料金
→大宮~盛岡間で310円~510円高くなる
はやぶさは、320kmの最速スピードを早く出す区間があるため、特急料金が少し高くなります。
。。。→ 通過 大宮 → 盛岡 通過 →
「大宮と盛岡の間」を、電車で通過する人は、「はやぶさ」から乗った駅との距離に応じて、プラスした特急料金を支払うようになります。
金額にして310円~520円です。
はやぶさは、全席指定席なのと、この追加料金があるため、自由席が多めな「やまびこ」とは料金差がいく分か出ます。料金の比較の例です。東京駅から盛岡駅までで比較してみます
到着時間の違い
やまびこは、停車駅も多く、速度もはやぶさより遅いので、大きめな駅への到着時間も遅くなります。
前述の東京駅から盛岡駅間での到着時間を比較すると
はやぶさ 2時間11分
やまびこ 3時間18分
つばさ号(山形・新庄方面)の連結の違い
つばさ号 - wikipedia
やまびこ→連結されて運転もある
はやぶさ→連結はない(つばさが山形方面に向かうため、切り離される「福島駅」に「はやぶさ」は停まらないため
車両の種類の違い
・はやぶさ→E5系
・やまびこ→E2系、E5系、E5系・H5系など、いくつかの車両の種類で運行
こまち を他の列車と比較
「こまち」は、秋田のお米の名前「あきたこまち」からイメージできるように秋田方面に向かう路線とイメージできます。
東京駅からこまち単独の路線はない → はやぶさとの連結
こまち号は、東京駅から単独で運転するものはありません。必ず他の列車とくっついて運転されます。
他の路線との違いは、盛岡駅までは、はやぶさと、連結されて一緒に同じ駅を進み、そこから切り離されて
単独で秋田新幹線として終着の秋田駅まで、秋田方面に向かう列車です。もしくは上りだと、秋田駅よりスタートして、盛岡でくっつけられて東京方面に向かいます。
「こまち号の連結」 - ヤフー
電車の先端と先端がくっつけられて運転してますね
停車駅の違い
こまちは、東京駅から盛岡までは、はやぶさと連結されます。
はやぶさと連結されていれば、盛岡までは、はやぶさと同じ停車駅をたどります。つまり
東京 → 上野 → 大宮 →仙台。。。
と停まります。ということは
各駅停車である「やまびこ」の停まる駅には、一部は停まらずに行くようになります。
下は盛岡駅までの、「はやぶさ・やまびこ・こまち」の停車駅の比較です。
やまびことこまちの違いは、大宮から仙台の間(はやぶさ・こまちはノンストップ)
仙台から盛岡の間の停車駅(はやぶさ・こまちは一部列車が停車)に違いがあるのが分かります。
車両の違い →こまちはE6系
こまちの列車の種類は「E6系」というデザイン・形を使用しています。
E6系 – ウィキィぺディア
一方で、はやぶさは主に「E5系」
やまびこで使用される車両の1つの「E2系」
と車両の種類が違うので、デザインや色や席の形にも違いが出ます
こまちは全席指定席
こまちは、全席指定席となります。自由席はありません。
ですので、「やまびこ」のように自由席もあるタイプの新幹線とは違いがあります。
こまち 料金の違い
はやぶさと連結されている場合
「はやぶさ」の追加料金が「こまち」にもかかります。
ですから、前述の、「はやぶさとやまびこ」の料金を比較したように、「こまちとやまびこ」でその分で料金が違ってきます。逆に「はやぶさ」と連結された「こまち」なら途中までの駅は料金は同じになります。
はやて と はやぶさの違い
「はやて」と「はやぶさ」の違いは大きく
最高速度の違い
はやぶさは320km、はやては275km(宇都宮~盛岡間)
のスピードになります。はやぶさの方が早いです。速度や停車駅の兼ね合いもあり所要時間も「はやぶさ」の方が、早く着きます。
あくまで個人的な感想ですが、このスピードの差は、はやぶさは、実際に両車乗ってみると、
席に座っている分には、座りやすい席なのもあり、あまり揺れや音を感じにくい気がしますが、
トイレなどで席を移動して立っているときは、おお高速だな、と早く動いている感じがします。加速感が違うといいましょうか。
車両の違い
こまちの違いのところで見ましたが、「はやぶさ」は「E5系(H5系)」
という車両を使用しています。
「はやて」は「E5系」さらに「E2系」が使用されています。
例えば、東京駅から盛岡駅まで行ったとすると、新幹線代の違いは
停車駅の違い
はやぶさの方が追加料金の分、高くなります。
東京から盛岡間を見ると
はやぶさ … 14740円
はやて … 14230円
(2018 4月調査時点)
となります。
停車駅の違い
停車駅は、仙台から盛岡間を各駅で停まる「はやて」があり、「はやぶさ」は仙台と盛岡の間の駅を
停まらずに行くタイプが多い、という違いです。
大宮から仙台間はどちらもノンストップです。
席の種類
→席については、どちらも全席指定席
自由席はありません 事前に席を指定した購入する必要があります
なすの を他の路線と比較
「なすの」は大まかにいえば、那須塩原・郡山を始発・終着にしている路線です。
なすのを漢字にしてみると「那須野(なすの)」ですから。何となく、栃木県 の那須方面をイメージできます。
他の路線が福島県の郡山駅より北の、福島・仙台・秋田・盛岡などを
通るのに対して、「なすの」は福島県の郡山駅が終着です。そして「なすの」の席の種類は、自由席が多めの路線です。
なすのは東京駅から郡山駅まで、各駅停車
他の違いとしては、停車駅を見ると、「なすの」は東京駅から、福島県の郡山駅の間は
各駅停車となっております。
「はやぶさ」や「はやて」が大宮から仙台の駅を途中に停まらずに行くのと違い、その間を各駅停車するのが「なすの」です。
「やまびこ」との違いは、郡山駅まではどちらも各駅停車(一部で例外あり)ですが、
郡山が「なすの」の終着であるのに対し、「やまびこ」はそれより北の岩手県の盛岡まで行きます。
他
車両の種類が違うと、座席の幅やデザインが違う
車両の種類が違うと、E5系とE2系とE6系で席の色やデザインが違います。席の幅も違ってきます。
「E5系」 - JR東日本
「E2系」
「E6系」
自分がどの車両の種類に乗ったかで、席の乗り心地やデザインが違ってきます。
「やまびこ」は他の列車に抜かれることがある
上記のように、やまびこは、停まる駅数がはやぶさなどより多いため
他の列車より、出発時刻が早い「やまびこ」であっても、状況によって、後から出発する、停まる駅数が少ない「はやぶさ・こまち」などに途中で抜かされることがあります。
例えば下は「はやぶさがやまびこを追い抜いた」動画です。
「やまびこが追い抜かされる動画」 - You Tube
やまびこに乗っていると、ときどきアナウンスされるのが
途中、〇〇駅で、後から来ます〇〇号のため、駅で〇分停車します
とのような趣旨の車内放送が流れることがあります。
やまびこ 3時間18分
はやて … 14230円
(2018 4月調査時点)
→席については、どちらも全席指定席