インフルエンザ2015流行の症状?A型B型や新型季節性の違い

A型とか香港型とかいったい何?


ニュースで名前を聞きますよね。今年のインフルエンザはA香港型が流行っています、とか


豚インフル、高原性インフルエンザなど。。。


ニュースやテレビでは、インフルエンザは目的に応じて呼び名を変えているんですね。

ここで基礎を知っておきましょう。



分類は3種類


インフルエンザはそのタイプでA型・B型・C型の3つに分けています。

ここがおおもとです。まずはインフルは3つにわかれるのを理解してください。



     種類の数     どの動物にうつるか

A型  144種類       トリ・ウマ・ヒトなど


B型   2種類        ヒトのみ


C型   1種類        ヒトのみ




A型がたくさん種類があってBとCは少ないです。

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BとCは人同士でしか感染しません。Aの144種類という多さが気になりますが

これは下で解説します。



そして分類ごとの症状のちがいですが


・A型 B型  → 高熱・だるさ・関節痛などのいわゆるインフルエンザの症状がでる


・C型     → 症状は軽め。一般的な風邪とほとんど症状はおなじ


ですから問題になるのはAとB型です。さらにB型は感染力が弱くそこまで重篤な症状は

引きおこしにくいとも言われています。



A型が1番大変です。

さらに細かく解説していきます。



種類はウイルスにあるトゲで分けられる


どういうことかといえば、インフルエンザのウイルスをばい菌みたいに想像してください。


ウイルスのばい菌の先っちょに、スパイクと呼ばれるトゲのような突起(でっぱり)があるんです。


それをHAとNAという2つの名前で分けています。

ちょっとこんがらがってきたでしょうか?笑。まあウイルスの1つずつに


トゲのでっぱりがあってHAとNAに分かれるんだ

と思ってください。



そしてそのでっぱりのHAとNAには、HAがH1~16までの16種類(=亜系)


とNAがN1~N9までの9種類に分かれます。



A型が144種類としたのは、このHAの16種類 × NAの9種類 = 144種類になることからなんですね。


ただし人に感染するパターンは下で説明しますが限られています。


いっぱい種類がありますが、人に感染するのは HAのH1~16のうち



3種類のH型  →  H1  H2  H3  と


NAの9種類のうち


2種類のN型  →  N1  N2



の組み合わせでになります。これらを組み合わせてウイルス名をつくります。


ニュースで語られるウイルス名にはこのような意味があったんですね。



正確にウイルスの名前を呼ぶときには 上のH1~H3 と N1とN2の

組み合わせで呼ぶんですね。


例  H1とN1を組み合わせて  H1N1型 など



人に感染するウイルスの種類はそんなに多くない


上のルールにのっとってウイルス名ができますが、過去に感染して流行したウイルス名はそんなに多くありません。


・A型だと


 H1N1型 = Aソ連型


 H2N2型  = Aアジア型


 H3N2型  = A香港型


になります。香港型とかソ連型とかニュースできいたことがあると思いますが、これは分かりやすいように


流行になった最初の土地から取っただけで正式名では H3N2型 となります。

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だから      

      A型のくくり

       ソ連  H1N1
       香港  H3N2

と思うようしてください。


2014年の年末はA香港型が流行りましたね



季節性インフルエンザとは


さらに季節性のインフルエンザってよくいいますが、これは毎年冬の時期に流行り出す

インフルエンザのウイルスの総称をよびやすいからこう呼んでます。


これも香港型みたいに呼びやすいからこうつけているだけで、ちゃんとしたHとNで組み合わせたウイルス名でいえば 季節性のインフルは下の3つです


A型

・H1N1型 ソ連型
・H3N2型 香港型


これにプラスして


・B型インフルエンザ(種類が2種類しかないのでウイルス名は略す)

になるんですね。Aソ連型とA香港型とB型です。


ニュースでたくさん呼び名が出てくるのが整理できたでしょうか。



なぜ過去にかかった人がちがう年にインフルエンザにかかるのか


これはインフルエンザウイルスが自動車のマイナーチェンジのように


少しずつバージョンアップしているからです。遺伝子の形を年々少し変えているんです。


上で説明したトゲの形をちょっと変えてちがうようにします。


だから1度かかってもまた違う年にかかるんですね。


ただ形が少し違ってるだけですから

過去になった人で形が似たのにかかっていると、免疫がありかからない人ももちろんいます。


ワクチンも変化に対応させたのを作って、予防接種でならないように防ぎます。


特にA型ウイルスは144種類もありますから、変化した種類(亜系)も出来やすいです。



他のウイルスの病気の「はしか」は1度かかると再びなりません。これはウイルスが変異しないからです。


そしてこの変わり方が大きければ、自動車でいえば、フルモデルチェンジに当たりますが


大きく変わった時が怖いんです。変わり方が大きくパワーアップの度合いが強いんですね。



これを「新型インフルエンザ」と呼びます。


新型だと人間は全然免疫をもちあわせていないため、対処できず、多くの人が発症しますし重症化しやすいです。


だからニュースで「今年は新型インフルエンザが流行ってるから注意してください」とアナウンスされたりするんですね。
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   sye5



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